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甲子園ボウル 試合詳細

1. 試合概要

  試合名称:全日本大学アメリカンフットボール選手権 決勝  三菱電機杯 第76回毎日甲子園ボウル

  対戦相手:関西学院大学 FIGHTERS(以下、関学と記載)

  対戦日時:2021年 12月 19日(日)13時05分キックオフ


2. スコア


3. 試合経過

関東TOP8優勝、そして東日本代表校決定戦にて勝利を果たし、ついに迎えた9年振りとなる甲子園ボウルの舞台。対戦相手は3連覇を目指す関西学院大学。前日の試合前練習を経て当日を迎えたチームは目標として掲げた「日本一」を達成すべく、1塁側アルプススタンドに陣取った心強い「オレンジ」の声援を受け甲子園ボウルのフィールドに飛び出した。


・第1Q

K#6鵜澤(2年)のキックで試合開始。2度のアウトオブバウンズにより10ヤード下がってのキックを関学がリターン。法大陣からの関学オフェンスとなる。いきなり絶好のフィールドポジションを得た関学オフェンスに対峙する法大ディフェンス。日本一へ向けてこの開始直後のピンチを止めておきたいところではあったが関学オフェンスの前に開始わずか3プレー目で先制のタッチダウンを許す。

(法政0-7関学)


 関学のキックで試合再開。同点に追いつくべくオフェンスを開始。RB#1星野(3年)、RB#32宮下(3年)、WR#81工藤(3年)を中心に攻め上がるが4thダウンギャンブルに失敗し、攻撃権は関学へ。この流れを断ち切りオフェンスに繋げたい法大ディフェンスはDL#3半田(4年)のロスタックル、LB#53伊東のアグレッシブなディフェンスで関学オフェンスを抑えると関学陣35ヤード付近からのオフェンスが法大陣に侵入した直後、LB#5本田(4年)が相手WRの前に入り込み、攻撃権を奪い返す値千金のインターセプト。攻守交替し、関学陣へ侵入するも35ヤード付近で4thダウンとなり、このシリーズをパントで終える。関学陣20ヤードからの関学オフェンスはパスを中心に攻撃を繰り返され、法大陣10ヤード付近まで攻め込まれたところで第1Q終了。


・第2Q

関学のオフェンスで試合再開。パスで攻撃を組み立てる関学オフェンスに対し、法大はDL#99林(3年)がQBにプレッシャーをかけパスを防ぐと、ゴール前10ヤード付近での攻防は法大ディフェンスが関東リーグ戦でも再三、見せてきた粘りのディフェンスで4thダウンまで追い詰め、フィールドゴールのみに抑える。

(法政0-10関学)


関学のキックで試合再開。はRB#1星野(3年)のラン、WR#16野中(3年)へのパス、RB#32宮下(3年)のラン、WR#81工藤(3年)へのパスと多彩なオフェンスを展開し関学陣へと侵入。エンドゾーンまで残り17ヤードへと迫るも4thダウンに追い込まれる。ここで法大オフェンスは再び、ギャンブルを選択し、攻めの執念を見せるがこの4thダウンも関学ディフェンスに阻まれ、攻撃権を失ってしまう。攻守交替し関学のオフェンスが開始されるが、このシリーズはパントへと追い込み、攻撃権が法大へ。しかし法大の攻撃もパントへと終わり、再び攻撃権は関学へ移る。関学を止めるべく奮闘する法大ディフェンス。法大陣へと侵入された直後、交代で出場したDL#97藤田(4年)のファンブルリカバーで攻撃権を獲得する。しかし、この好機も1stダウンを獲得出来ずパントへと追い込まれる。逆に攻撃権を手にした関学に攻め込まれる。ゴール前ではDB#2高山(4年)のパスカットなどでタッチダウンは許さなかったものの着実にフィールドゴールを決められ、リードを拡げられる。

(法政 0-13 関学)


関学のキックで試合再開。法大陣45ヤード付近まで攻めあがった時点で前半終了。


・第3Q

 関学のキックで試合再開。QB#9谷口(1年)が司令塔となったこのドライブ、RB#1星野(3年)とWR#11小山(4年)を中心に攻めあがり、関学陣40ヤード近くへ侵攻。そして第3Q1分48秒、QB#9谷口(1年)からボールを受けたRB#1星野(3年)が中央から左サイドに流れるように抜けていくと関学サイドライン側を一気に加速。エンドゾーンに迫る星野はゴール前で相手DBのタックルを外すとそのままエンドゾーンに飛び込む42ヤードのタッチダウンラン。リーグ戦でも再三見せてきたこの星野のランが法大サイドライン、そして甲子園1塁側アルプススタンドを盛り上げる。TⅮ後のキックはK#露峰(1年)がこの大舞台に臆することなく確実に決め、反撃の狼煙を上げる。

(法政7-13関学)


K#0露峰(1年)のキックで試合再開。エースRBのタッチダウンで気運の上がる法大。オフェンスに呼応するようにDL#99林(3年)のロスタックルなどもあり法大ディフェンスが奮起。関学オフェンスのロングパスで一気に法大陣に侵入されるが、レッドゾーンで関学QBからエンドゾーンに投げ込まれたパスをミドルに走り込んできたWRの前に入り込んだDB#7清野(4年)が見事にインターセプト。法大が攻撃権を奪取。試合前半のインターセプト、ファンブルリカバーに続き、この日3つ目となるターンオーバーを奪い、試合のモメンタムを自ら引き寄せるビックプレーとなる。この好機に法大陣15ヤードからのオフェンス。QB#4平井(3年)からWR#11小山(4年)へのロングパス、RB#1星野(3年)のランを中心に攻め上がり、関学陣へ侵入。逆転のタッチダウンを狙い勢いのあるオフェンスが続いたがレッドゾーンで攻めきれずにゴール前13ヤードで4thダウンへと追い込まれる。ここは点差を着実に縮めるべくフィールドゴールを選択した法大オフェンス。しかしこれを外してしまい、得点機を逃してしまう。逆に関学陣20ヤードからの関学のオフェンス。1stダウンを獲得された後、バックワードパスを受けた関学WRに68ヤードの独走タッチダウンを許してしまう。

(法政7-20関学)


関学のキックで試合再開。WR#16野中(3年)へのパスで1stダウンを獲得するも、その後は攻められずにパントで陣地を挽回し、攻撃権は関学へ。続く関学オフェンスは関学陣30ヤード近くから攻めあがる。これに対し法大ディフェンスはDL#97藤田(4年)、DB#7清野(4年)がロスタックルで粘りのディフェンスを見せるが法大陣に徐々に進行されるとフィールドゴールレンジに入り込まれ、フィールドゴールを許しじわりとリードを拡げられる。

(法政7-23関学)


関学のキックで試合再開。点差を縮めるべくオフェンスを開始するも4thダウンへと追い込まれる。オフェンスを継続させたい法大はここでパントフェィクでのギャンブルに出るがこれを関学ディフェンスに阻まれダウンを更新することができずに攻守交替となる。関学へと攻撃権が渡り、オフェンスが攻撃を開始したところで第3Q終了。


・第4Q

関学のオフェンスで試合再開。40ヤードを超えるパスで法大ゴール前へと迫りゴール前でDL#91山本(4年)のロスタックルなどで法大ディフェンスの看板である「DIEHARD」デイフェンスで粘りを見せるも関学にフィールドゴールを許す。

(法政7-26関学)


関学のキックで試合再開。オフェンスを開始するも、1stダウンを獲得できずに攻守交替。法大陣30ヤードまで攻め上がられ、ショベルパスからのランでタッチダウンを許す。

(法政7-33関学)


関学のキックで試合再開。パスで攻め上がろうとするも反撃の糸口が掴めず1stダウンを獲得できずにパントへ、攻守交替。関学がオフェンスを開始する、再び50ヤード近いランでロングゲインを許すと法大陣15ヤード付近からランプレイでゴール前へ、最後はパスでタツチダウンパスを通される。

(法政7-40関学)


関学のキックで試合再開。RB#1星野(3年)のリターン後、WR#16野中(3年)へのショートパスでオフェンスを展開するも4thダウンに追い込まれQB#4平井(3年)がランで突破を試みるも関学ディフェンスに阻まれ1stダウン獲得には至らずに攻守交替。関学オフェンスにパスを中心に攻め上がられ、法大陣へ。その後、パスインターフェアランスをとられてゴール前へ迫られると、前半はゴール前で粘り強いディフェンスを見せていたが、関学オフェンスの猛攻に持ちこたえられずランプレイで更にタッチダウンを許す。

(法政7-47)


関学のキックで試合再開。サイドラインではキャプテン太田を中心に最後まで戦う姿勢を崩さず、フィールドでプレーを続けるオフェンスを鼓舞し続ける声が途切れることはない。法大は最後まで諦めずにタッチダウンを目指して攻め続ける。QBサックを受けながらも前へ前へと進もうとするが、4thダウンへと追い込まれ、WR#15白井(2年)へのパスは通ったもののダウン更新にはわずかに足らず攻守交替。ニーダウンで時計を進める関学、そして無情にも甲子園の計時が0を示し、試合終了となる。

(法政7-47関学)


4. 結果報告

今シーズンはキャプテン太田を中心に年間のチームテーマである「執念」のもと、9年振りのリーグ優勝を果たし、甲子園ボウルに出場をすることが出来ました。しかし目標である「日本一」にはあと一歩のところで手が届かず、春シーズンから通じて今シーズン唯一の敗戦はこの甲子園ボウルでの関学戦となりました。


しかし、この甲子園ボウルという舞台まで法政フットボールが9年ぶりに進んで来られたのも、チームメンバーの努力だけではなく、選手やスタッフをいつでも暖かく見守り、この甲子園に送り出してくれたご家族の方々、リーグ戦はもとより甲子園のアルプススタンドまで足を運んで頂き最後までご声援を頂いたOB/OGの皆様、ファンの皆様のご声援のおかげであり、大学のご理解のもと練習を積んでこられたこと、リーグ戦やこの甲子園で心強い応援で盛り上げて頂いた応援団(リーダー部、吹奏楽部、チアリーディング部)の皆さまを含め、改めて2021シーズン、法政フットボールへのご声援を頂いた全ての方々に対して感謝申し上げます。

また、昨年に続き、このコロナ禍においてリーグ戦、代表決定戦そして甲子園ボウル開催にご尽力頂いた協会、連盟、関係各所全ての方々に感謝申し上げます。


この今シーズン唯一の敗戦を糧に来シーズンこそは果たせなかった目標「日本一」に向かって結果を出すべく努力して参る所存でございます。来シーズンも引き続き法政フットボールへのご声援の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

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